なぜ、「アスベスト」は怖いのか?

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「アスベスト」について正しく知って正しく恐れる!

 

From ミドリカワタク

稲城市の矢野口にある整体院より

 

 

健康に悪い影響を与える「アスベスト」について、皆さんはどれくらい知っていますか?

アスベストは、天然に採取される鉱物の一種です。

石でありながら軽い綿状の性質を持つことから、石綿とも呼ばれ、以前は私たちの身近にある様々なものに加工されて存在していました。

加工しやすいことに加え、断熱性、耐火性、電気絶縁性などが高いという優れた性質でもあることから、一時期は断熱材や保温材、防音材などとして建築物に多く使用されていたのです。

 

しかし、このアスベストを吸入すると、肺がんや悪性中皮腫(あくせいちゅうひしゅ)などの悪性疾患をはじめとした健康被害を起こすことが明らかになり、現在日本では使用が制限されています。

ただし建築材として過去に使用されたものについては、今でも残存している部分もあります。

また、アスベストの健康被害は、数日や数カ月で現れるものではなく、アスベストに関連した問題は一時的なものではなく長期的に続くものとして考えることが必要です。

 

もし、空気中に漂うアスベストを吸い込んでも、多くは痰(たん)などに混じって体外に排出されます。

そのため、アスベストを少しでも吸い込むと必ず体に悪いことが起こるというわけではありません。

もちろん、アスベストは体に良い影響を与えるものではありませんが、微量を吸い込むことでの健康被害は、それほど大きいものではありません。

 

しかし、吸い込んだアスベストの量が多かったり、長期にわたってアスベストを吸い込む生活を続けていると、体内に入ったアスベストが完全に排出されず、肺や胸膜に沈着することがあります。

これも、同じ量のアスベストを吸い込んでいても、病気になる人とならない人がいますが、やはり長期間アスベストを吸い込むことで健康被害のリスクは高くなってしまいます。

 

アスベストによる健康被害は、およそ20~40年もの時間が経ってから、せきや息切れ、息苦しさ、胸の痛みなどの症状として現れると言われています。

原因不明の体重減少が、アスベスト吸入によるものだったという報告もあります。

万が一アスベストを吸い込んでしまったことが後から分かったり、アスベストのある所で過ごしてしまっても、その量が微量であれば、それほど心配することはありません。

もちろん、現在ではアスベストの使用は厳しく制限されていますので、日常生活において大量にアスベストを吸い込む状況というのはあまりないでしょう。

古い建物や学校などの工事や地震等で、アスベストを吸ってしまった経験がある人もいるかもしれませんが、長い間吸い続けていなければ、将来的にアスベストによる病気を発症する可能性はほんのわずかです。

アスベストに対する知識を持つことで、アスベストを正しく恐れることも大切なことだと思います。

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