Fromみどりかわたく
リビングより
身近な野菜の代表格ともいえるキャベツですが、あまりに身近すぎて、その栄養価についてはあまり詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。
日本では1年を通じて栽培されているキャベツは、多少の価格の変動はあるものの、スーパーなどでいつでも手軽に手に入ります。
晩秋から早春にかけて出回るキャベツは冬キャベツとも呼ばれ、甘みが強く、葉は硬めで煮崩れしにくいので、煮物やスープ、寒い時期の鍋料理にも重宝されます。
【キャベツの栄養】
1. ビタミンC
キャベツには、美容や健康に嬉しいビタミンCがたっぷり含まれています。
特にこれから寒くなる季節は、キャベツのビタミンCを、風邪予防や疲労回復、肌荒れの改善などに役立てましょう。
また、キャベツのビタミンCは、外側の緑色の濃い葉に多く含まれています。
2. ビタミンK
ビタミンKは、主に血液の止血や、丈夫な骨を形成するのに欠かせない栄養素です。
止血が早くなり、かすり傷などの治りが早くなる効果が期待できるほか、骨折や骨粗しょう症、動脈硬化の予防につながります。
3. ビタミンU
ビタミンUは、別名キャベジンと呼ばれている成分で、胃や十二指腸の健康を保つのに優れた効果があります。
胃液の分泌を抑えて、胃腸の粘膜を健康に保ち、胃や十二指腸の腫瘍ができるのを予防します。
揚げ物の付け合わせにキャベツが多いのは、油による胸やけを防ぐためです。
4. カルシウム
キャベツには、カルシウムも多く含まれています。
骨や歯を丈夫にしてくれる、成長には欠かせない栄養素です。
また、イライラした時にカルシウムを摂ると良いと言われるように、カルシウムには、精神的な興奮や緊張をやわらげる効果も期待できます。
キャベツは、葉野菜の中でも特にアクが少ないのが特徴なので、下湯で不要で生食でも美味しく食べることができます。
キャベツの栄養を最も無駄なく摂取できる調理法は、生のまま食べることだといわれていますが、煮込み料理やスープ、鍋料理にしても、キャベツの栄養が汁に溶け込んで、たくさんのキャベツを無駄なく食べることができるでしょう。
特に、栄養価の高いといわれる外側の葉は、生食にはあまり向いていないので、柔らかく煮込んで食べるのがおすすめです。
普段キャベツの外葉は捨てていたという人は、ぜひ調理して食べてみてください。