命の回数券「テロメア」を若々しく保つために①

Fromみどりかわたく
リビングより

私たちの体をつくる細胞の染色体の端にある物質「テロメア」は、生物の遺伝情報が収納されている染色体を保護する役割を担っています。
このテロメアは、細胞の寿命に大きく関与していて、別名「命の回数券」と呼ばれることもあるほど、私たちの生命活動に関わる重要な存在です。

テロメアは、細胞が分裂するたびに長さが少しずつ短くなっていきます。
これにともない、細胞分裂の回数が減り、やがて細胞の分裂がストップします。
これが細胞の老化といわれる現象です。
私たちの体内では、日々細胞分裂が起きているので、当然加齢とともにテロメアの長さは短くなっていきます。
ただしテロメアは、テロメラーゼという酵素が分泌されることでその長さを伸ばすことができます。
細胞分裂によってテロメアの長さが短くなり、テロメラーゼの分泌によって長さが伸び、これを60回ほど繰り返すと、テロメアは短くなりきって細胞分裂がストップし、細胞は自然死または老化細胞となる仕組みです。

実はこのテロメアには、同じ年齢でも長さが長い人と短い人がいます。
40代でも20代と同じような長さのテロメアを持つ人もいれば、60代相当の短さのテロメアの人もいるのです。
テロメアの長さをできるだけ長く保つことができると、細胞分裂の際のミスが減ってがん予防につながったり、若々しさを保つ要因にもなります。
最近では、テロメアの短縮と動脈硬化、心筋梗塞、認知症などとの病気との関係性も明らかになってきています。

では、テロメアの長さを長く保つにはどうしたら良いのでしょうか。
テロメアの短縮を加速させる要因として、
・酸化ストレス
・有害物質
・紫外線
などが挙げられます。
細胞に酸化ストレスや有害物質、紫外線のダメージなどが作用すると、テロメアが短くなり、様々な病気にかかるリスクの増加につながると考えられています。
例えば皮膚がんや肺がんの場合、タバコの吸いすぎや直射日光の浴びすぎなどにより、細胞が傷付きます。
傷付いた細胞は、新しい細胞になるために活発に分裂するようになり、これによってテロメアの短縮が加速します。
テロメラーゼのはたらきがおいつかないと、細胞の中では染色体がテロメアを失って不安定になり、ほかの染色体とつながるなどのミスが起こりやすくなります。
こうしてがんのリスクが増加してしまうのです。

では、テロメアをできるだけ長く保つにはどうしたら良いのでしょうか。
次回もう少し詳しく説明していきましょう。